老後のインフレリスクに備える資産形成、投資術
前回、そもそもインフレリスクとはどんなもの?ということをお話ししました。
今回はそのインフレリスクに対応しながら資産形成をしていく方法をお伝えします。
↓前回記事はこちらです↓
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インフレリスクに対応するとは
「そもそも、インフレリスクに対応するってどういうこと?」と思われるかもしれません。インフレとは物価の上昇です。物価が上がり生活費が知らない間に上昇していくと家計をそれだけ圧迫します。働いている時であれば貯蓄できる金額が少なくなり、老後であれば取り崩していく金額が多くなります。
つまり、現在考えているよりも貯蓄が必要ということになります。
「そんなに将来のインフレリスクのためにたくさん貯蓄なんかできない」
実際問題今もらっている給料の中でやりくりするしかないので、じゃあいきなり今の倍貯蓄してくださいなんて言われても難しいと思います。
ではどうするのか?
現在貯蓄しているお金をインフレに強い資産に変えておくのです。
お金が勝手にインフレに対応してくれるようになれば、今の貯蓄額を無理して増やす必要もなく、同じ生活を続けていくことができます。
インフレに強い資産とは
インフレに強い資産とは主に国内株式、外国預金、外国株式、外国債券、外国不動産などです。
逆にインフレに弱い資産としては、国内預金、国内債券などが挙げられます。
なぜ?
- 国内株式
これは基本的な経済原理になりますが資本主義の元ではGDPつまり経済規模は徐々に大きくなっていくというものです。つまり日本が資本主義である限り企業の株価はインフレも重なり、長期的にみれば上がっていくはずということです。
- 外国預金、外国株式、外国債券、外国不動産
まず1つ簡単に外国の方が金利が高い分インフレに対応しやすいですね。これらは国内株式と同じように資本主義の原理+為替という力を持っています。
この為替がインフレに対して釣りでいう浮きのような役目を果たしてくれます。
為替とは
為替は簡単に言うと2国間の戦いです。
例えば、アメリカと日本の1ドル=110円みたいなものはニュースや学校の授業などで聞いたことあると思います。
1ドル=100円 円高
↑
1ドル=110円 現状
↓
1ドル=120円 円安
なんとなく覚えているでしょうか?これはアメリカと日本の戦いとイメージするとわかりやすいと思います。もちろん戦争とか物騒な話ではなく経済的に強い国にお金は集まります。
日本は今後労働者人口がどんどん減っていきます。方やアメリカは移民国であり労働者はどんどん流れ込んできて減ることがありません。
どちらにお金が集まるでしょうか?
多くの方がアメリカだと思います。
そうするとどんどん円安になっていきます。単純に「今まで1ドル=110円だったけど
日本は弱くなったから110円じゃ1ドルと交換しません。120円出してね」という風になるわけです。
これ、なんか見たことないですか?
そうです、インフレの時のお金の価値が下がることと似ているんです。
もちろん日本が輸入国であり円安になれば輸入品の値段が高くなるということもありますが、為替はインフレと似たお金の動きをしてくれるのです。
100%同じではないですが似た動きをしてくれるのでインフレに対応しやすいということですね。
インフレに対応させる
では、本題のインフレに対応させる方法ですが先ほどのインフレに強い資産に今の預貯金を移していくというのがベースになってきます。
ここからはご自身の性格やリスクの許容度によって選択が変わると思います。
それぞれのメリット、デメリットを確認して見てください。
・メリット
株主優待や配当金がもらえる
好きな企業を買えたり、選んでると楽しい
小型株などリスクもあるが大きなリターンを狙える可能性
・デメリット
企業1社づつ個別に株を購入するので分散投資には向いていない
企業が倒産するリスクがある
経済原理とすべての会社が一致して値動きするわけではない
・メリット
投資のプロに投資先を任せれるため分散投資がしやすい
分配金再投資をすれば複利の効果が大きくなる
・デメリット
株式投資と同じく損をするリスクがある
手数料やファンドコストなど維持費が高い
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- FX
・メリット
為替の値動きなので投資初心者でもやりやすい
比較的少額でやれる
為替でインフレに対応することができる
・デメリット
長期的な投資には向いていない(長期で持つなら外貨預金の方がいい)
ちゃんと勉強していく必要がある
- 外貨建保険
・メリット
保障がついている
将来もらえる額や増える率が決まっている
外貨ベースでは満期まで持っていれば損をしない
・デメリット
将来の為替次第では損をする
他の投資に比べて増えない
結局どれがいいの?
私個人としては、若い方ほど株式や投資信託、FXなどのリスクが高い運用方法をお勧めします。基本的には長期分散投資で15年30年持ち続けていれば負けることはないと思いますが、若いうちであれば万が一失敗しても取り返しがつきます。
しかし、40代後半、50代に入ってくると老後の生活までの期間が短くなるためより確実に低リスクで運用する必要があります。
その場合は外貨建ての保険など確実性が高いものがお勧めです。
どちらの場合にもご自身のお金を、守るお金(老後資金)、増やすお金(余剰資金)、使うお金(生活費)と色分けしそれぞれの運用をしていく必要があります。
また、そもそもの支出の無駄をなくしていくことも重要です。
よければ過去の記事もご確認ください。
もしご自身で判断が難しい場合は専門家を頼ってみてください。
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