家計見直し大作戦

アクアリウム好きファイナンシャルプランナー

貯蓄・資産形成を始める前に、ライフプランが必要な理由とそのメリット

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今回は、貯蓄や資産形成の前にライフプランを作成する理由とメリットについてお話しします。中にはいろいろなところでライフプランを作ってもらったことがある方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、残念ながら日本国内で本当の意味でのライフプランを作成しているFPは少数派です。先に申し上げておきますが本来ライフプランは何も家計を改善するためやマイホームなど大きな買い物をするから行うものではありません。もし、そのような理由で例えば住宅展示場などでライフプランを作成してもらったというのは多くの場合、住宅を購入するための資金繰り表と言い換えてもいいかもしれません。

 ライフプランとは

そもそもライフプランとはご自身の人生設計を目で見える形、つまり見える化するということです。現状分かりうるライフイベントを計算に入れて将来のいつ、どのくらいお金がかかるのか、そのための準備が現状できているのかということを形にすることによって現状の生活が妥当なのかそれとも見直しが必要なのかを確認するために行います。

ここで一つ質問です。

なぜ、みんな貯蓄や資産形成をしているのでしょうか?

すでに現状では、収入の内で生活ができているはずです。別にわざわざ貯蓄や資産形成をしなくても生活していけるのです。ではなぜ、貯蓄や資産形成がしたいのでしょうか?

答えはなんとなく将来に対して不安を持っているからです。

将来の学費が賄えるのかな?マイホームが欲しいけど買った後大丈夫かな?老後の資金は年金だけでやっていけるかな?といった具体的ではないけれどなんとなく不安。。。

そんな気持ちから今の内から貯蓄しておいた方がいいのではないだろうか、資産形成をした方がいいのではないだろうかと考えるのです。

ライフプランとは、そのなんとなく不安な事柄をいつ、どのくらい必要なのかということを明確にすることです。

なぜ、ライフプランを作成するのか

先ほどの項目でお伝えしましたが、ライフプランとは人生設計の見える化もっと言えばぼんやりした不安の見える化です。

貯蓄がたくさん出来て悪いことはないですが必要以上に頑張る必要もないのです。

それよりも必要な時に必要なだけ貯蓄できていることが重要です。

例えば10年後に子供の大学費用で500万円必要なのに10年後に貯蓄できていなければ20年後、30年後に500万円貯蓄できていても意味がありません。この場合大事なのは、10年後に学費500万円が準備できていることなのです。

いつまでに、どのくらい必要になるか。そのためにどのように資産形成をしていくのか。これを考える一つのモノサシとしてライフプランを活用していくのです。

このモノサシがないとどのように資産形成をしていっていいのか方向がわからず迷子になってしまいます。そのような事態を避けるためまずスタートラインに立つためにライフプランを作成し、ご自身の現状を把握するところから始めていくのです。

ライフプランに必要な項目

ライフプランを作成するには多くのデータが必要です。

収入、生活費、固定費、保険料、貯蓄額、将来の予定、やりたいこと、おおざっぱに書くとこのようになります。

最低限これだけがわかれば作成は可能です。

ですがさらに細かくやろうとするとそれぞれで細かく正式な書類を準備する必要があります。

収入:給与明細、源泉徴収票、昇給規定、退職金規定、ねんきん定期便

生活費:家計簿、通帳の明細

固定費:住宅ローンの返済明細、自動車保険証書、車検証、火災保険証書、スマホプラン

保険料:生命保険証書

将来の予定、やりたいこと:できるだけ具体的な内容であることが望ましいです。

35歳までに3人子供が欲しい。

50歳でアーリーリタイアして沖縄に移住したい。

都心で3LDK以上、100平米以上のマンションを買いたい。

これぐらい具体的にイメージできるといいです。もしイメージできなければ専門家や家族と相談しながら具体化していけばいいと思います。

ライフプランを作成してみよう

先ほどの資料を準備出来たら一度ご自身でライフプランを作成してみてもよいかもしれません。ネットやアプリで検索すると簡単なものなら出てきます。本格的にやるのであればお勧めできませんが、自分で試しにやってみようという方はやってみてください。

すごく簡単に説明すると毎年の収入と支出そして収支を計算していきます。

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私は普段お客様のライフプランを作成する際は40年間分作成しています。

40年というと皆さんそんなに長い期間必要なの?と思うかもしれませんが30歳だと70歳まで50歳でも90歳です。人生100年時代なんて言われ方をされていたりしますが、40年後というのは絵空事でもなく現実に生きている可能性が高い期間です。

やってみるとわかると思いますがかなり大変です。

毎年、給与も支出も変動します。この変動率も計算しながら作成します。例えば昇給がどのくらいするのか。明確な昇給規定を設けている企業は少ないので業種、規模などで平均値を使用して計算します。支出に関してもインフレ率や子供がいる家庭なら学費等考慮して算出します。

ライフプランを作るメリット

ライフプランを作成するメリットは自分自身の問題点を可視化できることです。

なんとなく不安を抱えていた原因がはっきりするのです。

後はその問題点を解決するための対策をすればよくなります。

ここで一つ注意するポイントですが、ライフプランはあくまでご自身の現状を確認し、この現状の延長線上にはこんな形が待っているという一つの可能性です。

ライフプランの通りに行くことはまずありえないので、毎年ライフプランを見直してブラッシュアップしていく必要があります。そのためには信用できる専門家(FP)を見つけてください。そしてこのモノサシを有効活用して有意義な人生を送られることを願っています。

まとめ

正直、日本ではFPの地位もさして高くなくFPと聞くと保険売ってるんでしょ?と第一声で聞かれてしまうことがほんとに多いです。

これは日本の保険会社や証券会社の社員の方々の多くがFPの資格を保有していることもあるかもしれません。

しかし、FPの本来の仕事とはファイナンシャルプランニング。つまり金融を通して人生を設計することが仕事です。

欧米では、人生において3人の専門家と付き合えと言います。

法律の専門家:弁護士

医療の専門家:医者

金融の専門家:ファイナンシャルプランナー

日本ではこのファイナンシャルプランナーが無料で相談に乗ってくれるのが当たり前となっています。私はこれを変えたいと思っていますし、顧問料を頂いているFPさんもいらっしゃいます。

ただ、無料であれば最大限有効活用してしまえばいいのです。

専門家に聞いて、提案してもらっても、最終的に判断するのは皆さん自身です。

なんか売りつけられるのではと深く考えすぎずに大変なライフプランの作成を専門家に任せてみるのも一つの手ではないかと思います。

 

 

 

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