家計見直し大作戦

アクアリウム好きファイナンシャルプランナー

お家で始める!子供のマネー教育(お金の価値編)

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前回は子供にお金に対する興味や価値の基本的な部分を理解してもらうことをお伝えしました。まだ読んでない方はこちらからご覧ください。

 

fptotomaru.hatenablog.com

 今回はお金の価値というものはどういうことなのかという点についてお伝えします。

お金の価値が変わることを理解してもらう

前回、お手伝いの対価としてお金の価値や意味についてお子様に理解をしてもらいました。それを続けているとある日スーパーなどで「前は100円で変えたのに今日は110円になってるよ?どうして?」というような質問が出てくると思います。これはお金の価値が変わるということを教えるチャンスです。ぜひこのチャンスを逃さないようにしてください。

そもそもお金の価値が変わるとは

大人の皆様でもお金の価値は変わらないと思っている方がいらっしゃいます。しかし実際にはお金の価値は変わります。その理由はお金が物々交換の代替品であるからです。

確かに100円硬貨は100円の価値です。これは変わりません。

ですが、購入したい商品の値段はどうでしょうか?

特に食料品なんかだとわかりやすいですが、先週は100グラム=100円だった豚肉が今週は110円というように毎回買い物に行くたびに値段が多少変わっているのではないでしょうか?

すると先週は100円で購入できた豚肉が今週はプラス10円しないと購入できないことになります。

これが、物価上昇つまりインフレという現象です。

逆に90円で購入できるような場合が物価下降つまりデフレという現象になります。

つまりお金の価値が変わるということは物価が上がったり下がったりするから引き起こされるということです。

今まで1回のお手伝いで買えたお菓子が1回で買えなくなる。子供は自分が何回お手伝いをしたらこれが買えると考えています。しかしいざ、買い物に出かけたら値段が上がっていると違和感を覚えるのです。この違和感を大事にしてあげてください。

どのようにして物価変動が起こるのか

物価の変動には様々な要因が関係していますが大きな所でいうと下記の2つです。

  • 需要と供給のバランス
  • 為替の変動

需要と供給

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このようなグラフも見たことある方は多いと思います。

需要(欲しい人)が多ければ値段は上がっていきます。逆に供給(商品)が多ければ値段は下がります。

例えると旬の果物や野菜などは供給が多くなるため普段よりも安い値段で買うことができます。春のいちごや秋のさんまを思い出してみるといいかと思います。

逆に今だとニンテンドースイッチなどは供給が追いついておらず電気屋さんなどで購入することはほぼ不可能に近いです。するとネットなどで定価よりも高い値段で販売されるようになります。これは高い値段を出しても買いたいという需要が大きくなるからです。

為替の変動

為替は1ドル=100円というような外貨と日本円の交換レートのことです。これは日々変動しています。これがなぜ物価に影響しているかというと日本はいろいろな品物を海外から輸入しています。ということは為替レートが1ドル=110円(円安)になると今までよりも輸入のコストがかかります。単純に輸入という買い物における物価上昇が起こるので、結果我々消費者が購入する際の値段に影響してきます。

どうやって子供に教えるか

このような物価の変動をどのように子供に教えればいいのでしょうか?

先ほどのようなことをお子様に伝えても大きい子供のであれば理解できるかもしれませんが小学校低学年などでは理解が難しいことでしょう。

ですが、このような知識を無理に教える必要はありません。

子供にとって大事なのは目の前の疑問であり、経済の知識ではないからです。

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なぜ値段が変わっているかを一緒に考える

お金の価値が変わることを本当に理解するのは時間がかかります。なのでお子様と一緒になぜこの商品の値段が変わっているのかを一緒に考えるようにしましょう。

「どうして値段が変わっていると思う?」というようにお子様に聞いてみてください。

最初は全くわからないかもしれません。そうした場合は「今旬だからね。たくさん取れていっぱいあるから安くなるんだね」「売れ残って腐ってしまったらもったいないもんね」というように伝えてあげてください。大人の答えが間違っていてもいいのです。大事なのは一緒に考えるということです。もったいないのは「そうだね、なんでだろうねー」と話を流してしまうことです。

正直、大人でも簡単に正解がわかる話ではありません。一番重要なのは「なぜだろう?」「もしかしたらこういう理由かな?」と考えて、検討するクセをつけてもらうことです。これを繰り返していると考えるクセがついてきます。

そして、自分の考えとご両親の意見を議論することでコミュニケーションが生まれます。このような思考プロセスは社会人としても大変重要なスキルであり、将来必ずお子様のためにもなります。そして考える上で前提となる情報を得るためにニュースを見るようになってきます。

今回のまとめ

このように一緒に考えていくだけでお子様は勝手にお金の価値が変わることを理解し需要と供給のバランスや為替の変動についても理解することができるはずです。

この教育方法は特別なことや費用がかかるわけではありません。ですが繰り返し繰り返し行っていくことが重要です。日常のコミュニケーションの一つとして取り入れてみてください。

 

 

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