知らない間に資産が減る!?インフレリスクの罠
今回は、インフレリスクについてお伝えします。
前回、老後に向けた資産形成の考え方をお話ししましたが今回は老後、つまり長期的な資産形成をする際に必ず必要になるのがインフレリスクという考え方です。
↓前回記事はこちらをご覧ください。↓
インフレとは
インフレ(インフレーション)とは、簡単に言うと物価の上昇です。つまり物の値段が上がっていくということです。現在、政府や日銀はこの物価上昇率を年2%を目標にしています。統計局の発表によると昨年2019年の消費者物価指数(CPI)は0.5となっています。2018年の1.0よりは下がっていますが、確実に物価が上がっているということです。なかなか2%の目標をクリアすることはできていないですが現在でもこの目標を下方修正していないです。
物価が上がるということは今のお金の価値が下がるということです。
お金の価値が下がる?
お金の価値が下がるってどういうこと?
例えば現在100万円の貯蓄があったとします。今この100万円で車が買えたとします。
100万円=車(100万円)という式です。
これが1年後、物価が上がり車が200万円になったとします。
しかし100万円を銀行に預けておいても今は金利がほとんどつかないので1年後も同じ100万円です。
1年後には100万円<車(200万円)という式になってしまいます。
これがお金の価値の低下です。同じ価値だった100万円と車が1年後には倍の200万円ださないと車が買えません。お金の価値が半分になってしまったということです。
そもそもなぜ物価を上げようとしているのか?
答えを簡単に言うと、物価が上がれば商品を販売している企業の売り上げが上がります→すると従業員の給料が上がります→その従業員が消費行動をしやすくなる→もっと企業の売り上げが伸びる=経済が活性化され景気が良くなる!!
こんなシナリオです。
「そんなに上がっている気がしないけど・・・」確かに普段生活をしていて物価が上がっていることを実感することは少ないかもしれません。でもよく思い出してみてください。最近で言うとコーラの大きいやつ値上がりしてましたよね。これは消費税増税前の駆け込み値上げでした。すべてのものが一律に値上がりしているわけではないので実感しにくいですが確実に物価の上昇は起こっています。
値上がりしていないけど物価が上がっている??
日本人だからかどうかはわかりませんが、ほんの10円値上げをしただけでもみんな買わなくなるんですね。これで消費税導入の時に企業は痛い目を食いました。そのため、日本の企業は大変な努力をしています。
値段を上げずに値段を上げる方法
これだけ見ると意味わかりませんが、つまり値段はそのままで容量を減らすという手法があります。例えばヨーグルトや牛乳です。「昔はヨーグルトの大きい容器500ml入りだったのに今は450mlになってる」とか「牛乳1000mlだったのが900mlになってる」と思ったことありませんか?
我が家では嫁はヨーグルト好き、私は牛乳好き(1日1本ペースで飲んでます笑)なのでこれは大きな打撃だったりします。
このように消費者が気が付かないように実質的に値上げをしている場合もあります。
知らない間に生活費が上がっていく
つまり生活を変えずに同程度の生活を続けていても、少しづつ生活費が上がっていくということです。このようなインフレの状態は今回が初めてなわけではありません。
日本は失われた20年なんて言い方もされますがバブル崩壊後長い間デフレ(物価が安くなる)状態でした。この時に流行ったのが100均とか牛丼屋さんですね。
でもその前のバブルの時代は今とは比べ物にならないインフレ状態でした。しかし今と違う点はバブル期には物価の上昇と同じくらいむしろ上回るくらい給与が上がり、銀行の金利もよかったんです。
バブルを経験された方でたまにいらっしゃる方だと「養老保険最高!!」みたいな方いらっしゃいます。その時代を知らない方だと「??何言っているんだろう?養老保険なんてよくて払った金額返ってくるだけで悪いと元本割れしてるじゃん」となるのですが
昔は10年の養老保険に100万円入れると10年後に200万円になって返ってくるような時代でした。
物価が上がっていたけどそれ以上に収入や貯蓄が増えていたということです。インフレになれば本来はこうなるはずなのですが・・・
日本には別の思惑もあるんですね。
" それはインフレにして金利をできるだけ0にしておく"ということです。
物価を上げる→しかし銀行の金利などはほぼ0に張り付ける→お金の価値が下がる→国の借金が減るということです。
現在、日本の借金(国債)は1000兆円を超えています。物価が2%上がり銀行の金利も同じように2%上がるとそれだけで20兆円も借金が増えてしまいます。これでは国として破綻してもおかしくはありません。
そこで、銀行の金利はほぼ0に張り付けておきます。すると国の借金は増えません。さらにはお金の価値が下がり実質1000兆円の借金が価値として目減りしていくのです。
本来であれば、物価が上がった分、給与に還元されるはずですが、それを金利を下げたままにしていることで国の借金の返済に充てられているということです。
つまり、国民は知らない間に国の借金を返済しているということになります。
物価は上がっても金利は上がらない
このような時代がやってきています。例えば国の目標の2%が続くとしたら40年後には物価が現在の倍になっています。今と変わらない生活をするのに倍の生活費が必要ということです。しかし給料はそんなに上がらないし、銀行に預けておいても増えないのです。
お金の考え方を変えよう
資産形成で長期的に考えるうえでまず必要なのはお金の考え方を変えることです。
100万円という数字を見るのではなく、100万円というお金の価値を見る
という考え方に変化させる必要があります。今の100万円は10年後100万円の価値ではないかもしれません。銀行に預けておいてずっと100万円の記載があるから安心!ではなく今現在もこの100万円の価値は下がっています。
この100万円という価値を守るためには銀行に預けるだけではなく、物価の変動に対して対応していく必要があるのです。
銀行に預けるのがダメと言っているのではありません。
すぐに使うお金などはすぐ引き出せる銀行に預けておくべくです。
しかし、当面使う予定のない貯蓄や老後のための積み立てなどはこのお金の価値という観点をもって保有するべきです。
せっかく貯めたお金の価値が下がっているなんて絶対嫌ですよね。このインフレリスクやお金の価値を守るという視点からご自身の資産運用を見直してみてください。
次回はインフレリスクに対応するにはそうしたらいいのかという点を解説していきたいと思います。
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2,000万円問題っていうけどそもそも老後資金は準備が必要なの?
昨年金融庁が出したレポートが話題になり、ワイドショーを賑わせた2,000万円問題。
でもそもそも本当に老後資金は年金だけでは足りないのでしょうか?
年金の平均受給額は?
現在の厚生年金含めて受給額の平均は男性が16万5,000円、女性が10万1,000円となっています。
つまり、夫婦2人で合わせて26万6,000円が平均としてもらえるということです。
なんだかこれだけ見ると「働いてなくてこれだけもらえるなら全然やってけそうだなぁ」と思うのではないでしょうか?
特に若い方とかだと現在一生懸命働いて毎月もらう給与より多い、もしくは同程度に見えると思います。
「え?だったら全然年金だけで生活できるじゃん」
では、ゆとりある老後の生活費とはいくらくらいなのでしょうか?
ゆとりある老後の生活費
生命保険文化センターの発表によると夫婦2人のゆとりある老後の生活費は36万1,000円となっています。
つまり、年金だけでは毎月約10万円を貯蓄から取り崩し(赤字)していかないとゆとりある生活はできないということです。
単純計算で65歳で仕事を完全にリタイアしたとして男性の平均余命19.55年。
わかりやすく20年として計算すると10万×12ヶ月×20年=2,400万円が貯蓄として必要な計算になります。もちろん女性の方が平均的には長生きなので残された奥様の生活費等も準備しておく必要があります。
この計算では確かに老後2,000万円は必要になります。
「でも、生活費が高いだけじゃない?月26万ももらえたら普通に生活できるじゃん」と思いませんか?
なぜこんなに生活費が高いのか
理由としてはリタイアする以前、つまり仕事をしていた時は年齢も重ね、それなりの役職もしかしたら重役なんてポジションを任されているような方々はやはりそれなりのお給料をもらっています。
さっきの36万というのも手取り給与で考えれば額面で50万以上もらっていると毎月の給与でまかなえる生活費です。年収700~800万円くらいなイメージでしょうか。
そう考えるとそれほどリッチな生活をしているわけではないのです。
むしろ今まで通りの生活をしていると知らない間に貯蓄がなくなっていくということです。
よく相談に来られる方で「退職したら生活費減るから大丈夫」という方がいます。
しかし、以前の記事でも同じようのことを書いたと思いますが、生活費は増やすのは簡単ですが、減らすのはすごく大変です。
今までの外食や遊びや趣味などを我慢する必要があるからです。我慢はストレスがかかるので長続きしません。最悪の場合、ストレスの発散で別のことにお金を使ったり夫婦間のケンカが多くなったりといいことなんてありません。
生活費を上げない
老後の対策で投資、運用と最近ではよく耳にします。もちろん私自身も運用していますし、お客様にも運用を勧める時があります。
しかし、老後の準備として一番は生活費を上げないということです。これは特に若い方ほど効果があると思います。給与が上がっても今まで通りの生活を続けていけば自然と貯蓄できる金額が増えていきます。そうすればある程度の老後資金は勝手に貯まると思います。さらにそれを投資に回せば老後資金なんて心配無用の人生が待っているかもしれません。
生活費がすでに高いと思われる方は過去の記事に生活費の見直し方法を書いたものありますので参考にしてください。↓
老後資金は生活費の問題だけじゃない!?
ここまで生活費が問題なければ老後資金心配する必要がないようなことを書きましたが、老後30年40年先のことを考える上で絶対に考慮しなくてはいけないことがあります。
それはインフレリスクです。
インフレとはつまり物価上昇のことです。
インフレに対してしっかりとリスクマネジメントできているかどうかで今後の生活が大きく変わると言っても過言ではないと思います。
次回はこのインフレリスクに関してお話ししたいと思います。
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払い過ぎてる!?固定費を減らして快適生活
さて、前回は固定費見直しということで住居費、通信費、光熱費等のお話をしました。
気になる方はこちらも確認してください。↓
今回は前回お話しできなかった生命保険についてお伝えします。
正直、ここが一番削減できる可能性が高いです。
日本人は生命保険が大好きということで有名です。
しかし皆さんは自分が入っている保障はどんなもので、いくらの保険料を支払っているか知っていますか?おそらくわからないという方が多いと思います。正確には入ったときは覚えてたけど忘れてしまったという感じでしょうか。
日頃、ご相談頂く方もそんな方が多いです。内容を確認すると保障に入りすぎていたり、こんな保障いらないな、とか必要以上に加入している方も珍しくありません。
保険料は月払や年払などで説明されるため、それほど大きな金額を支払っているように思われないですが、30年40年と長い期間支払いが続きます。
でも実は結果的には何百万、何千万保険料を支払うこともあり、家や車と合わせて大きな買い物なのです。
その保障は必要ですか?
まずは、ご自身の現状で必要な保障が一体どれなのかということを確認してみてください。
病気になったら入院するから医療保険は必要かなとか、まだ現役で仕事しているから働けなくなった時の収入保障は必要だなとか、子供が小さいから自分に万が一の時に死亡保険は必要だなとかいろいろあると思います。
一人ひとり必要な保障は違う
その人の置かれている状況によって必要な保障は違います。
つまり、自分の環境が変われば必要な保障も変わっていくのです。
例えば、結婚した、新たに家族が増えた、子供が独立したり、定年退職をしたり、等々
保険はその都度、見直していくことをお勧めします。
保険に入りすぎている?
さて、今回は固定費の見直しという事なので保険の保障部分に関しては割愛して本題に入ります。
”保障なら保険屋さんが来てくれるから見直しているよ”という方。ご自分の保障内容をよく確認してください。
その死亡保険金は本当に必要ですか?
その特約は本当に必要なんですか?
その保険はそれだけの保険料を払う価値があるものですか?
よくよく見てみるとこの保障いらないなとか、こんな保障入ってたんだ!いらなくない?、保険料すごい払ってるなと思うのではないでしょうか?
この保障は必要だなという保険も当然あると思います。そういったものは保険会社を見比べてみてください。今は多くの保険会社があります。そしてそれぞれが医療保険や死亡保険などを商品として出しています。同じ保障でも保険会社を変えるだけで保険料が半分になったりします。
そういった保険を見直すだけであっという間に家計が改善されるケースも少なくありません。
専門家に相談しよう
そうはいっても、自分で保険証券とにらめっこしていても書いてあることがよくわからなかったり、いろんな保険会社に資料請求するのは大変だったりします。
そんな時は、お近くの専門家のFPに相談してみてください。
きっと、あなたにとって最善のプランを考えてくれると思います。
↓基本的に初回相談は無料のところが多いので気になる方は確認してみてください。
今回は保険の見直しについてお話ししました。
ポイントは
本当に必要な保障に入る
必要以上に保険料を払わない
わからなかったら専門家に頼る
ということです。
少しめんどくさいなと思う方もいるかもしれませんが契約を見直すだけで毎月の支出が大きく変わります。一歩踏み出して見直してみて下さい。来月からは勝手にお金がたまるようになりますよ。
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勝手に貯蓄が出来るようになる?固定費の見直し効果
前回に引き続き固定費の見直しについてお伝えさせていただきます。
勝手にお金が貯まる!?
勝手にお金が貯まるというと大げさかもしれませんが、特に固定費というものは前回もお話しした通り多くの方が契約してそのままほったらかしにしている場合が多いです。
つまり、一度契約さえすればずっと毎月の生活費が下がるということです。
例えば毎月20万円生活費がかかっているご家庭が2万円分固定費を削減できるとしたらどうでしょう?
なんと今までの生活を全く変えることなく、毎月2万円の貯蓄が出来てしまうのです!
何も我慢することなく毎月2万円の貯蓄です。1年で24万円、10年で240万円、30年だと720万円にもなります。
さらに、この資金で積立投資したらと考えると老後も少しは安心できるのではないでしょうか?
昨年、老後2,000万円問題なんて騒がれてましたが、半分とはいかなくとも1/3以上も準備できてしまいます。(正直、インフレリスクや年金問題を考えると2,000万円ではゆとりある生活は難しいと思いますが・・・)
いやいや、例えばの話で固定費2万円も下げれないよと思われている方。
一度、真剣に家計簿を確認してみてください。
私の本業でご相談に来社される方の多くの方がこのくらいの削減ができています。
重要なのでなんども言いますが、今この時にやる気になって固定費を見直すだけで勝手にお金が貯まるようになります。やるなら少しでも早くやることをお勧めします。
固定費の見直し方法は?
固定費で削減しやすいものだと下記のものがあります。
・光熱費(電気、ガス)
・家賃、住宅ローン
・携帯代、通信費
細かいものをあげるとキリがないので大まかのものになります。
これらを一つ一つ確認してみてください。
光熱費
前回記事でも触れましたが最近は電力自由化により電力の供給会社を私たち消費者が選択することができます。今ではガスとセットで契約できたりと支払いもまとめられて家計を管理する側としてはありがたいです。
我が家では中電で電気ガスをまとめて契約しています。(これだけでも中電と東邦ガスに分けて契約するより安くなります)
正直、削減額としてはあまり大きくないですが確実に安くなるのでしっかりと見直していただきたいポイントです。削減額としては年間で1,500~3,000円といったところでしょうか。
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住宅費
こちらに関しては出来る方とできない方がいると思います。
賃貸で生活している方の場合は、更新のタイミングで家賃交渉をしてみるといいと思います。多くの賃貸住宅は2年更新と定めていることが多いのでそのタイミングで交渉すると場合によっては下げてくれたりします。不動産は減価償却もあるので築年数が経てば経つほど価値が下がっていくためダメ元で言ってみるといいと思います。
持ち家で住宅ローンを支払っているという方であればローンの借り換えを検討してみてください。
現在の住宅ローンの金利にもよりますが、今現在、日本の金利はものすごく低くなっていますので借り換えによってはかなり毎月の支出を減らすことができます。
今ではスマホからでもローンの借り換えシュミレーションが出来るのでやってみてください。
削減額としては月1,000~10,000円といった感じでかなり個人差があります。
通信費
場合によってはここの見直しだけで月2万円削減出来る方もいるくらい大きなポイントです。
皆様は現在、どこのキャリアを使用しているでしょうか?ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアを御使用している方も多いと思います。
しかも何年も前からプラン変更すらしていないというかたが多かったりします。
そうすると月の携帯代が一人1万円弱なんてご家庭も多いです。
携帯ショップにいってプランを変更してもおそらく5,000円いかないくらいになるはずです。さらに今話題の格安SIMにすれば3,000円以下になります。
実際我が家でも数年前まで夫婦2人auを使用していました。毎月1万7,000~8,000円の携帯代がかかっていました。二人とも格安SIMに変えたところ2人で6,000円程度の支払いになりました。これはでかいです。携帯会社を変えるだけで毎月1万円以上も支出が減るんです。もうやらない手はないと思います。
色々な格安SIMがありますので↓を参考にしてみてください。
また、今自宅にインターネットやWiFiを引いていますか?大半の方が引いていると思います。しかし本当に必要なのでしょうか?
こちらも毎月4,000円〜6,000円かかっていることが多いです。
近頃ではフリースポットも増えてきていますし、パソコンを使用しなくても大概のことはスマホでできてしまいます。もしパソコンを使いたくなってもスマホのデザリングで対応可能です。実際に自宅のWiFiを契約していない方を知っていますが何も問題ないそうです。(スマホのアップデートはマクドナルドにいってると言ってました)
たったこれだけでも人によっては2万円以上毎月の支出を削減することが可能です。
もっと個別で自分の家計をも直したいという方は専門家であるお近くのFPに相談いただくといいと思います。
今回は長くなるので割愛しておりますが一番削減できる可能性が高いのが生命保険です。次回は生命保険の削減方法をご説明します。
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家計簿の最大限活用する方法
家計簿を最大限活用するには
家計簿を毎月つけているけどつけているだけで満足して終わってしまっている。つけた家計簿をどう見たらいいのかわからない。そういった方が多いのではないでしょうか。
前回の記事にも書きましたが家計簿はつけることが「目的」ではなくつけた後に見直して改善に役立てる「ツール」です。
家計の改善に役立てるためには後から見直ししやすい家計簿を作らなくてはなりません。
どんな家計簿が見やすいの?
後から見てわかりやすいようにすれば問題ありません。これには個人差もあるかと思いますが、私がお勧めしているのはできる限り大きいグループ分けをすることです。
私の家計簿では大きく「固定費」「生活費」「娯楽費」「貯蓄」この4つにするようにしています。この大きい括りで見たときに問題がありそうな箇所を重点的に深掘りしていきます。
「固定費」住居費、光熱費、携帯代、保険代など日頃何もしなくても毎月かかってくる費用
「生活費」食費、日用品など生活する上で定期的に購入しなくてはいけないもの
「娯楽費」仕事帰りの飲み代、習い事、休みの日の外出など必須ではないが使うもの
「貯蓄」投資や、貯蓄に回しているもの
という感じでまとめてます。
できる限りシンプルにパッと見てわかりやすくする方が作成するときも見直す時も簡単でわかりやすくなります。
家計簿を見直してみよう
自分なりに見やすい家計簿が出来たらその内容を見直してみてください。
どのような視点で見るかというと、まずはそれぞれの項目がが全体の支出でどれくらいの割合を占めているかを確認してください。
そうすると「あれ?すごい娯楽費使いすぎてるな」とか「生活苦しいと思ったら固定費にお金をかけすぎている」と問題が見えてくると思います。
それぞれの平均的な%でいうと下記のような感じです。
固定費・・・30%〜40%
生活費・・・20%〜30%
娯楽費・・・15%〜25%
貯蓄 ・・・5%〜15%
こんなイメージでしょうか?住んでいる場所や家族構成によっても変わってきますが、特に固定費、生活費、娯楽費は多くてもこれくらいに収めた方がいいです。
というかこの割合どれかが超えているとおそらく他の部分で節約を頑張っている状態だと思います。
こうしてみると実家暮らしの方でない限り、固定費の出費が多いことに気づくことができると思います。
家計の見直しの第一歩は固定費から!
多くの方が生活費を見直そうとするときに一番最初に手をつけようとするのが先ほどのグループで言う「娯楽費」です。「外食に行く回数を減らそう」とか「欲しいもの買うの我慢しよう」とします。
もちろん、最初は効果があると思いますが、続けていくにはかなりの我慢が必要です。
よほどの理由で生活費を見直したわけではない限り気がつくと元の生活に戻ってしまっていることが多いです。
まず、最初に見直すべきは「固定費」です。
固定費は一度見直したらその後何もしなくてもずっと変わらないからです。
例えば最近の電力自由化で電気会社を変えたとします。月々500円安くなれば年間6,000円の生活費削減効果があります。最初契約など面倒かもしれませんが一度契約してしまえばずっとこの値段になります。
日頃の生活で我慢をすることなく生活費を削減できるので、長続きします。(というか1度変えたら終わりなので勝手に続きます)
さらに、固定費は一度契約したらそのままになっていることが多く見直すと思ったよりも効果が出ることが多いです。
皆様も家計簿の固定費を確認してみてください。
次回も固定費を削減する方法をお伝えしたいと思います。
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家計簿のつけ方 オススメの家計簿アプリを紹介
皆さん家計簿つけてますか?
ちゃんとつけてますという人もいれば、つけてるけどめんどくさくてちゃんと出来てない、そもそもつけてないよっていう人それぞれいると思います。
今回はご自身でつけてる人からつけたいけどめんどくさくてやれてない人まで家計簿のつけ方とオススメのアプリをご紹介します。
そもそも家計簿をつける意味とは?
家計簿をつけるだけでは家計は何も改善しません。家計簿をつけて毎月の収入と支出のバランスを把握し、見直していくからこそ意味があるのです。
私の普段の仕事でもご相談に来られた方に最初に先程の家計簿つけてますか?という質問をします。
多くのご家庭で奥様がつけている事が多いです。その後に、毎月の支出がいくらくらいかお聞きします。色々な資料を確認しながらヒアリングをしていくと99%くらいの方が正しい支出額を把握できていません。
これでは家計簿をつけていても家計簿の100%の力を発揮できないです。
なぜ、正しい支出を把握できていないのか?
一つには共働きの家庭が増えた事が挙げられると思います。
ご主人様と奥様のおサイフが別々の為、お互いがいくら使っていてどのくらい貯めているかわからないというケースです。
もう一つはしっかり家計簿につけているつもりだけど使途不明金が出てしまうケースです。これは家計簿のつけ方に問題があります。
おサイフが別々のケースでは、家計を一纏めにする為にお互いが全てを開示してひとまとめにする方がいいです。しかし家計を一纏めにして家計簿をつけるのは現実的でないかもしれません。その場合はそれぞれが家計簿を使って収支の管理をする方が良いでしょう。
しっかりと家計簿がつけれていないケースでは色々な理由が考えられます。忙しくてこまめにつけれてない、ちょっとした買い物だとレシートをもらわない時がある、そもそもつけ方が間違っている。等々理由をあげたらキリがないと思います。
家計簿アプリを活用する!
私は普段から自分の家計を管理していますので家計簿を付けています。
日頃使っているアプリをご紹介しますので興味がある方は一度使ってみてください。
家計簿はつける事が目的ではありません。毎日の支出をわかりやすくまとめて改善していくのに役立てていく一つのツールに過ぎません。
なので出来るだけ楽にやりたい……これが本音だと思います。私もそうです。
出来るだけ自動にする
自分でいちいちレシートを見て入力しなくてもいいように私はマネーフォワードの家計簿アプリを使ってます。
これのいいところはクレジットカードやネットバンクの取引履歴を自動で取得して家計簿の形に落としてくれる事です。
つまり日頃の支払いを口座引き落としやクレカ払いにするといちいち入力しなくても家計簿が出来上がってしまいます。
最初にネットバンクの登録やクレカの登録などありますがそれが終わると自分でやることはほぼないです。
あとは毎月確認して改善点を探すことです。
今まで入力していた時間を今後どうするかという時間に当てれるため非常に効率的で見落としも少ないです。
マナーフォワード以外にもこういったアプリはあるので自分に合うアプリを探してみてください。
出来た家計簿をどう活用したらいいかわからない方、次回家計簿で見るべきポイントをお伝えしたいと思います。
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FX投資はやるべきか?知っておくべき基礎知識
こんにちは、FPととまるです。
今回はFXって興味あるけどどういうもの?どんなリスクがあるの?ほんとに儲かるの?といったこれからFXやってみようかなという人向けのFXの基本的な知識を解説したいと思います。
FXとは
そもそもFXとは他国の通貨を売買して差額で利益を狙うものです。
例えば1ドル=100円で買った1ドルを1ドル=120円の時に売却すれば20円の利益になります。
最近では投資をする人も増えてきて元手が10万円以下の人やスマホでやってたりする人も増えてきています。
FXとは、「Foreign Exchange」の略で、正式名称は外国為替証拠金取引といいます。
FXを一言で表すと、異なる通貨の売買のことで、円はもちろんのこと、ドルやユーロ、ポンドなどの通貨そのものを買ったり売ったりする取引です。
FXは2つの通貨の取引が基本です。
日本円で米ドルを買ったとすると「ドル買い」と「円売り」ということ。他にも、ユーロでイギリスのポンドを買ったり(ユーロを売る)、米ドルでオーストラリアのドルを買う(米ドルを売る)などのように、日本円以外にもさまざまな通貨の売買が行われます。
日々テレビのニュースで「今日の東京為替相場は、1ドルあたり110円15銭で取引されています」などとアナウンスされますが、これは通貨の価値のことです。日本円と米ドルを交換するときの「交換レート」とも言います。
通貨の価値(レート)は常に変動していて、FXではこのレートが変動する動きを利用して利益を出します。
どのように利益を出すのか、わかりやすくFXの売買の例を挙げて見ていきましょう。
例えば、1ドル=100円のときにドルを買い1ヶ月後に1ドル=120円になったとすれば、「20円の利益」になります。もし仮に100万円分のドル(1万ドル)を買っていたとすれば、利益は「20万円」です。
一方で、10万円分のドル(1,000ドル)しか買っていなければ、利益は「2万円」です。
このようにドルが上昇した場合、多くのドルを買えば買うほど利益が出ます。
ものすごく単純に言うと円高の時に外貨を買って、円安のタイミングで円を買い戻すということになります。そのタイミングを予想して外貨を売ったり買ったりして利益を出していくのがFXです。
FX3つのメリット
1、少額から始められる
投資と聞いて恐らく多くの人が思い浮かべる株式投資ではある程度のまとまった資金が必要になります。しかしFXではレバレッジ(てこ)を活用できるので最大資金の25倍まで投資することができます。10万円の元手でも250万まで投資することができます。
例えば10万円の元手でレバレッジを10倍(100万円)かけて取引をしたとします。
すると1ドル=100円が101円になっただけで1万円の利益を手に入れることができます。
つまりたった1%の値動きで元手10万円の10%の利益になるのです。
2、スマホで始めやすい
FXは株式投資と比べてもスマホアプリの完成度が高くなっています。
そのため、スマホ片手に取引がリアルタイムでできてしまうので仕事の休憩時間や就寝前のスキマ時間などに簡単に取引ができます。
3、不景気でも利益が出せる
「投資で利益を出せるのは景気が好調なときだけ」と思っている人は多いのではないでしょうか。
確かに「買った後に相場が値上がりしたら売る」という手法の投資は、好景気でなければ利益が出せません。
しかしFXは2国間の通貨の交換価値の変動を利用する取引であるため、「相場が下落していても利益を出せる」という特徴があります。円安や円高、不況といったどんな相場においても、通貨の価値に変動があれば利益を狙えるのです。
デメリットについて
先ほどメリットで紹介したレバレッジですが、これは諸刃の剣でもあります。
なぜなら損失が出た場合、利益が出た場合と同じように損失が大きくなるからです。
一般的にレバレッジをかければかけるほどリスクも大きくなっていきます。
このリスクを踏まえて、どの程度レバレッジを掛けれるか考えた方がいいです。
結論
すごく簡単な解説ではありますが、結局FXってやった方がいいの?やらない方がいいの?の答えとしては自分の取れるリスクの範囲でやっていけばやった方がいいと思います。
正直、今の日本の低金利では資産形成などできません。そのためには積極的に投資を行っていくべきだと思っています。
数ある投資の中でもFXは少額から始めることができ、為替の情報もニュースなどから得られやすいです。
だからと言って、大きなリターンを狙うのではなく自分が取れるリスクの範囲でコツコツやっていくのがいいと思います。